2018年10月13日 (土)

H30 共催 「鎌倉ハム工場と六国見山」

実施日:平成30年10月5日

会場:北鎌倉・六国見山麓・長窪切通・高野切通・鎌倉ハム工場
講師:森林インストラクター(神奈川シニア自然大学校修了生)
    久野正樹氏 大橋泰雄氏
参加者:20名 サポートスタッフ3名

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日本セカンドライフ協会とのコラボイベントで、北鎌倉から旧鎌倉街道中道沿いを大船に向かい、鎌倉ハム富岡商会の工場見学をたのしみました。

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北鎌倉の裏路地は、生垣、竹垣の鎌倉らしい風情です。

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光照寺:時宗の開祖一遍が、鎌倉入りの際に巨福呂坂を守る武士に鎌倉入りを止められてやむを得ず行く先を江ノ島にする途中、野宿したところが現在の光照寺であると言い伝えられています。近世には周辺の小袋谷村に隠れキリシタンの集落が存在し、光照寺が庇護していたという伝承が残ります。山門の欄間には中川氏の家紋のひとつである「中川クルス紋」が掲げられています。
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八雲神社:山之内上杉氏と扇谷上杉氏が争っている時、上杉憲房が武運長久を祈り、疫病が流行しない事を願って、京都の八坂神社を移したといわれています。神輿庫裡の後ろに、寛文5(1665)年の高さ136cmの庚申塔があり、鎌倉最古、最大のものです。

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横須賀線の脇には、むき出しの地層が現れます。野島凝灰質砂岩シルト岩層です。ラミナ(葉理)が見られます。厚さは250mあり、上総層群に含まる180万年前の地層です。貝殻を含むものも有、海底が隆起したものと思われます。

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長窪切通:住宅地の間に、薄暗く長く続く切通が現れます。鎌倉七口の切通以外に、物流のための作られた切通で、往来もなく往時の状況が忍ばれます。

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高野切通:大船高校の裏道には高野切通があります。こちらも長窪切通と同様、隠れた切通です。

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常楽寺:臨済宗建長寺派で山号は粟船山(ぞくせんざん)。本尊は阿弥陀三尊。嘉禎3(1237)年の創建で開基は北条泰時、開山は退耕行勇です。朽ちた大イチョウは、泰時御手植えとも伝わります。天井には狩野雪信筆の「雲龍図」が描かれています

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本堂の裏には、北条泰時の墓があります。
北条泰時は、鎌倉幕府第3代執権で、御成敗式目を制定しました。

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木曽義高(源義仲の嫡男)の墓と伝えられる塚です。1183年、挙兵した義仲は信濃国を中心に勢力を広げ、源頼朝と対立しました。その後、頼朝に義仲が討たれて、人質だった義高が誅殺されそうになり、義高の許嫁である大姫は密かに逃がそうとします。激怒した頼朝は親家の郎党・藤内光澄に討たせました。義高の死を知った大姫は嘆き悲しみ病床に伏してしまい、母の政子は怒り、義高を討った光澄は晒し首にされました。

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最後は、鎌倉ハム富岡商会の工場見学です。
駅弁で有名な大船軒のサンドイッチ弁当が始まりです。明治32年(1899年)に売り出され、大評判となりハム不足を解消するために、ハム部門を社内立ち上げます。それが鎌倉ハム富岡商会へと発展していきます。
鎌倉ハム富岡商会の歴史や製造行程をスタッフに説明していただきました。昼食は、もちろん大船軒のサンドイッチ弁当をいただきました。 (檀野)


2018年10月 7日 (日)

H30 TEAM はまとぼむし 10月

海岸美化プロジェクト 10月の活動

実施日:平成3010 2

会場:オーシャンファミリー海洋自然体験センター&大浜海岸

テーマ:海岸のゴミ拾い・集計&避難経路の確認

参加者:9

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前日の台風24号の強風が去り、爽やかな晴天下での久々の美化活動です。

7.8月の猛暑月は計画パスで前月の9月が荒天で中止だった為、6月以来本当に久しぶりの活動。


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参加者は、ごみ収集のやり方、分類要領、記録の取り方、フォーマットの記載項目等々ほとんど忘れています---さすがシニア集団…。



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そして当日のグループ分けは、今までは3人1チームでしたが、皆さん自信がなく4人1チームでスタート。



海岸では台風の影響で 大量のごみ、漂着物と思っていたが、以外と少ない。

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収集開始して間もなく、地元の保育園児がお散歩にきて お手伝いしてくれました。

13人の可愛い園児に先生の『1人10個ゴミ拾うのよ。』『よくできたね、もう10個よ。』で高効率の活動


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収集ごみを一ヶ所に集め分類作業です。収集より時間が掛かります。先ずは大物と数量の多いもの、どんどん分類作業がつづき最後は分類に迷います。



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分類が終わり数量把握のカウントです。食品の包装袋、硬いプラスチック破片等々の数量の多いカウントは忍耐のいる作業です。



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今回の収集では台風の割には大物が少なかった、目に着いたのは、漁網類が多かったこと。



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前回より特に多かったものが、ライター19個、ペットボトルのキャップ245個、プラスチック145個が印象的でした。台風が影響しているのでしょうか?



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そして私が一番期待していた 台風の影響ですごいお宝が打ちあがっていなかった。…残念でした。

お昼休みに はまとびむしの活動時におそろいのベストを という事で皆でワイワイ相談しました。


午後からは活動中の津波を想定した避難ルートの確認です。

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地元に詳しいオーシャンファミリーの海野ママからレクチャーを受け、

海岸から裏山までの避難ルートを地形と海抜を確認しながら海岸沿いの住宅地、高みの別荘地、


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そして隣接の横須賀へ抜ける山道を歩きました。

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今日の参加者の話題になつたのは『最近プラのストロー廃止表明する企業が多くなった』代用品は、紙ストロー、元は葦の茎 又プラの箸の話 等々マイクロプラスチック防止に繋がる話題は尽きません。

今このブロブを作成している最中、ニュースで【セブンイレブン レジ袋有料化検討】とのこと、確実に前に向かっています。

2期生 澤里

H30 入門コース 第10回「森の生き物観察」

実施日:平成30925日(火)

会場:川崎市黒川青少年野外活動センター

講師:東京学芸大学 名誉教授 北野 日出男 

テーマ:森の生き物観察 ~脈々とつながる命の不思議~

参加者:8期生11名 聴講生1名 サポートスタッフ3

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午前中は、北野先生より「植物・昆虫に親しむ」というテーマでユーモアを交えて以下のような講義がありました。

 

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・戦時中の疎開体験から、銀行員から大学に入りなおしての生物学者への転身。

・実験用に飼ったいた青虫。いつもは専用に栽培したキャベツを与えていたが、ある日キャベツが無くなり、スーパーで購入したキャベツを与えたところ、青虫が全滅させてしまった。農薬まみれのキャベツを食べていたことに気づいたことから環境教育にも力を入れたこと。

・普段持ち歩いている七つ道具‐ピンセット・方位磁石・ルーペ・スプーン・アイスカップ・試験管・捕虫網・吸虫管・CO2ボンベ・・・

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・相同器官‐進化して形やはたらきは違うが,もともとは同じ器官であったと考えられるもの。(魚の胸ヒレ・鳥の翼・動物の前足) 

・相似器官‐もともとは別の器官であったが,形やはたらきが同じ器官。(昆虫の羽根・鳥の翼)

・その他、植物と虫との関係を実例を交えて種々解説していただきました。

 

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午後は、雨の中フィールドでの生き物探しの実践です。

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皆さん、雨にもかかわらず北野先生の説明を熱心に聞き、真剣に生き物探しに取り組んでいました。

その結果、フィールドを建物の周りに限定したにも関わらず、先生が驚くほどの種類が見つかりました。

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・オンブバッタ




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・ミツカドコオロギ




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・アオバハゴロモ




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・デンデンムシ




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・シロアリ




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・アカアリ




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・クワガタの幼虫




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・モリノチャバネゴキブリ




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・カミキリムシの幼虫の食べ跡

 



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先生に捕まえた虫の解説をしていただいて、悪天候の中無事に終了しました。

 

 文責:西尾

2018年10月 1日 (月)

H30 流域プロジェクト 朝比奈切通と名越切通

実施日: 平成30913()

コース: 朝比奈切通→宅間ヶ谷→鎌倉市子ども自然ふれあいの森→名越切通

テーマ: 古来の主要幹線道路と水の流れとを実感

参加者:7名

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県道204号線から入ると右側に“かやの木”の神木のお出迎え。かやの木を見分けるコツは, 葉をつぶしてグレープフルーツの香りがすれば, それはかやの木。かやの木は碁盤や将棋盤に使われていることは有名ですが, 古来では一木彫の仏像に利用されていました。なるほど神木になる資格は十分にあります。

 


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鎌倉幕府が北条の時代となり人口増加に伴い必要物資が不足しました。ため, 当時の塩の生産地だった釜利谷や六浦との間の路を拡張整備したのがこの朝比奈切通です。鎌倉には鎌倉七口と呼称される外界との重要路が7本ありましたが, 朝比奈切通は2番目に開削されました(1242)。開削開始からわずか一年で完成させたという超突貫工事。何せ開削以来, 天災後の補修や需要拡大に応えるための拡張が施されながら1956年に県道204号線ができるまで800年近くも主要幹線道路でした。

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 小切岸: 路の南側も段々と鬱蒼としてきました。左右とも岩肌に囲まれたので風通しが悪く蒸し暑くなってきました。

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見ると, 右側は, 側溝やノミの跡が解らなくなるくらいに風化しかかった切崖, やぐら群と思しき痕跡, 夏の盛りを過ぎた植物たち, たまに聞こえるつくつくほうし。と, 両脇が高く圧迫されそうな個所を通ります。小切岸と名付けられた場所。高さ16mもあります。途中には落石注意の看板があり, 今まで何度も大きな天災があり, ために補修工事が必要だったのが実感できます。また, 交通量増加に伴う拡張工事もありました。 切通開削初期に比べ, 路は深く広くなっているとの事。たしかに切崖の途中の模様は, かつて, そこが路面だったかのように見えますし, やぐら群の位置も現在の路面高さから見ると不自然に高すぎます。

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やぐらは高位の身分の武士や僧侶等の墓です。 砂岩や凝灰岩の山肌に横穴を掘って作られており, 仏堂的な特徴があります。遺体は火葬後にやぐらに納められます。鎌倉は土地が狭く, 埋葬するのに十分な土地面積が不足していたのでやぐらが発達したとのこと。墓地に移行するのは後世だとの事。

 


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熊野神社: ここは鎌倉幕府の鬼門である北東に位置します。本経路は細々ながらも, 物資の流通経路でした。この流通経路から鬼が入らないようにと頼朝は, 熊野神社に勧請を既にしていました。そこに朝比奈切通という大きな経路を作ったものだから大変。強力な呪術的結界を張るため, 朝比奈切通の開削開始とほぼ同時期に社殿建立をしたとの事。

 

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磨崖仏: 摩崖仏が鎌倉方面に向けて彫ってあります。ほぼ等身大とかなりの迫力。のみの痕も深く, くっきりと見えます。紛い物ではなく本物の磨崖仏。年代は不明です。

 

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鎌倉側への下り: 土嚢程度では役立たないのか, 石階段が設けてあります。車輪のある馬車や牛車で荷物が運べるとは到底思えません。 “朝夷奈峠荷駄”と題された絵画では, 大切岸に茶屋があり, 馬に荷を積んで運ぶ図が描かれていて大変興味深いです。




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左右が山のためなのか, 鎌倉側の染み水は金沢側よりも多く, また行程も長い為か段々と水かさが増してきます。側溝を音をたてて流れるので, せせらぎの様です。このせせらぎは路の右側にあるいは左側にと進路を変えながら段々大きくなっていき, 大刀洗川と呼ばれる小川となります。



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至る所にたまあじさいが見え始めます。玉状のつぼみから花が開き切った後まで同時に見ることができます。

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出口に差しかかる: 石階段も終わった頃, 右側に草ぼうぼうの広場。会員の記憶では, ここにはかつて茶屋があり平場もあったとの事。やぐらもあったとの事なのですが手入れがなされてはいないので崩れてしまった可能性が大です。近くには朝比奈切通を一晩で作ったという伝説の朝比奈三郎の名を関した三郎の滝とその脇には石碑が建立されていました。

 





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大刀洗の水: 出口は十二所果樹園方面と十二所神社方面とに分かれます。十二所神社方面のコースを少し歩くと鎌倉五名水の一つとしてつとに有名な梶原大刀洗の水が竹筒から流れて来ています。

大刀洗川は, 滑川(ナメリガワ)に合流し, 由比が浜と材木座海岸へと流れ行きます。

 


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光触寺: トイレを借りに光触寺に寄ります。頬焼阿弥陀如来や塩嘗地蔵で有名です。近くにある大きな十二所神社はかつての神仏習合の時代, この光触寺に在ったとの事。

 



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宅間谷→巡礼古道出口: 報国寺に着いたところで, 昔は宅間谷(たくまがやつ)と呼ばれていた路を行きます。健脚な方であれば進行方向左の巡礼古道報国寺口から入っていくのが良いでしよう。ただしこの入口は非常に見つけ難く, 人が入るのを拒んでいるかの様です。自分たちは曲がらずにそのまま直進し旧華頂宮邸方面へ向かい, “せせらぎ”に沿って歩きます。 行き止まりには山道の入り口があり, 緩い上りをしばらく行くと直に巡礼古道出口に相当する尾根筋へ。

 

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浄明寺緑地: 歩いてすぐに丘陵状の非常に広々とした浄明寺緑地。逗子側出口付近の小さな水たまり。ところで浄明寺とは地名であってこのような名前のお寺はありません。浄妙寺というお寺ならばあります。

 



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鎌倉市子ども自然ふれあいの森: 関東の富士見百景での風が心地よく昼寝したくもなりますが, 近くのかまくら幼稚園の園児たちの賑やかな遊び声でそうもいきません。もうすぐ鎌倉市子ども自然ふれあいの森。更に歩き, 柵のある見晴らしの良い崖に立ち一休み。


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お猿畑の大切岸: 谷向こうの猿畑山にそそりたつ五重塔を見ます。見晴らしが良く風も心地よいです。今まで通ってきた路よりも一段低い高さにも“平場”が設けられていて, 路としても活用されています。お猿畑の大切岸の案内板の説明だと大切岸の幅は800メートルもあるとの事。ほんとかな と若干疑いあり。



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名越切通に行く前にあの五重塔を近くで見て見ます。どんなにか豪華に見えることでしよう。

 


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法性寺奥ノ院へ: 脇道の細い路を下り法性寺の墓地を脇目に進みます。大きなヘビのお出迎えの後, 少し脇に入り, 大切岸で石切を請け負っていた集団の控所とも思しき, 結構な大きさの窟を訪れます。内部壁の上方にこの集団の紋章らしきを発見。この窟の名称は何なのでしよう?

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山王権現社: 両山奥ノ院や日朗の廟所, 日蓮が隠れた窟を見た後,




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あの五重塔のある山王権現に昇ると 例の五重塔がありました。あれ, 想像していたほど大きくないぞと不思議です。







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ここから対岸のお猿畑の大切岸を俯瞰すると確かに高さは高く幅は広く, お猿畑の切岸が湾曲さえしてなかったならばもっと広く見えたはずだと実感。

 



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名越切通: 名越切通の第2切通を経て第1切通へと向かいます。大変狭い個所があるため, 長らく防御用と信じられてきました。 が, その理由も無理からぬことだと実感します。この名越切通も長らく主幹道路でした。鎌倉七口で, 切通路そのものを対象とした発掘調査は, 名越切通以外では行われてはいません。

 


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上水道配水塔: 亀が岡団地方面口から出て帰途につこうとしたところ, ふと気が付くと左側になにやら水道局の建造物。これは災害用の上水道配水塔です。地図にはこの配水塔は掲載されてはおらずGoogle Mapにも出ていません。航空写真をみると直径10メートル以上もありそうな円形構造物がくっきりと写っています。敢えて地図には載せない性格の建造物なのだと自分ながらに納得。



もともとのテーマであった“古来の主要幹線道路と水の流れとを実感”以外に, 葬送に関しても終始テーマの一つとして加えたくなる一日でした。

(文責: 紺谷(7期修了))

2018年9月24日 (月)

H30専科コース 第5回「ムササビと人の暮らし」

実施日:平成30920日(木)

会場:高尾599ミュージアム・高尾山

講師:株式会社 自然環境教育センター インタープリター 村上 友和 先生

テーマ:高尾山の野生生物と自然信仰

参加者:受講者11名 サポートスタッフ1

 

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年度の予定では剥製師の高橋章氏に、剥製作成の苦労話や動物への思いを語って頂く予定でしたが、残念なことに高橋さんが体調不良で入院され今年の講座は担当できなくなりました。そこで、高尾山ビジターセンターで解説をしておられる村上さんにムササビのお話をしていただくことになりました。

 

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高尾山ケーブルカー清滝駅近くの「高尾599ミュージアム」で、まずは講義。

ムササビの大きさをひもを使って予想してみます。

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皆さん結構いい感じです。ムササビの大きさは新聞紙の半分大。

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モモンガ―はハガキ2枚分の大きさです。随分と大きさが違います。

ムササビのお話を少しと、

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巣から飛び立つムササビの動画を見せていただいたところで、

村上さんから三つの質問

1ムササビは羽ばたくか?

2 ムササビは肉食か?草食か?

3 ムササビは、日中どこで何をしているのか?

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この質問の答えを求めて、ケーブルカーに乗って高尾山に、薬王院を目指します。

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まず、ムササビの食痕(食べ後)探し、参加者にらしいものを拾ってきてもらいます。

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回答はカヤの実の殻。ムササビは草食で、春は花(サクラ・ウワミズザクラ・ツバキ)、夏は葉を2つに折ってかじり、秋には木の実(ドングリなど)を食べていて、食痕を沢山落としているとのことです。

 

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巣は大きな木の穴。自分で穴を開けることができず、自然にあいた穴やキツツキの開けた穴を使うとのこと。穴から出てくるのは、日が暮れて30分後。夜行性で夜に活動しています。昼間は穴の中で寝ています。稀に尻尾を穴から出して寝ていることもあるとか(見てみたい!)

 

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ムササビの飛び方は滑空。高いところから飛び立ち低い幹に、そして幹を登ってまた滑空し移動します。決して地面を歩くことはないのです。

 

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薬王院には、天狗の像があり信仰されています。この天狗のルーツがムササビといわれているようです。暗がりの樹上でごそごそと音がして、生き物の気配がする。しかし姿は見えず得たいが知れない。そんな経験が空想の天狗を生み出したようです。

 

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高尾山にムササビが棲んでいる理由として、高尾山の信仰が大きく影響していそうです。大きな石碑に「殺生禁断」とあり、植物を含めて生き物を殺さない教えがあり、その結果現在1600種の植物、5000種の昆虫が生息しているとのことです。植物が多いことはムササビにとって食べ物が多いこと、巨木が多くあることは巣穴が沢山あるということで、ムササビが生きていくには良好な環境が整っているのです。

ムササビの姿を見ることができなかったのは残念ですが、ムササビの気配を感じることができ、高尾山の豊かな自然に触れた1日でした。

 

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 「高尾599ミュージアム」はとてもお洒落な施設で、展示方法も従来の博物館とは違います。剥製は壁に展示、名前はありません。そこに高尾山の四季のアニメーションがプロジェクトマッピングで映し出されます。植物はアクリルに封入して展示、昆虫も躍動的に展示してあります。すべてが美しい。高尾山に行った時には是非寄ってみてください。 (檀野)   

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H30入門コース 第9回「里山と文化」

実施日:平成30911日(火)

会場:にいはる里山交流センター・新治市民の森

講師:NPO法人 新治里山「わ」を広げる会 事務局長 吉武 美保子 先生

テーマ:里山と私たちのくらし

参加者:受講者13名(812名・聴講1名)スタッフ3

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昨日来の雨がすっかり上がり、ホットした日の始まりであった。曇り日であったが秋風のもと新治里山センターまでの約1.5㎞を気持ちよく歩くことができた。

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午前は旧奥津邸の大広間にて、吉武美保子さんによる“里山の基本・里山と人との関わり合い等”について”の講義があった。

 

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主な内容は

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・この市民の森の特徴は生物の多様性に富んでおり、県でも箱根・丹沢に次ぎ第三番目である。なお、我々が学んでいる“黒川”は、第四番目である。

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・我々はかつて身近にみられたメダカ等が何時の間にか絶滅危惧種となってしまった。そこで、科学的な調査がなされ、生物の多様性を有した里山が着目されるようになった、なお“里山“は、古くて新しい言葉であり、最近注目されることになった。英語でも“SATOYAMA”で広く知れ渡るようにもなった。

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余談として、“公園“は県・市の所有地であるが、”市民の森“は複数の地権者から十数年間借用したエリアである。

 

午後は、市民の森を散策しながら“里山とその保全”について講義とは異なる視点から学んだ。

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・ここの里山(谷戸)は利用価値の低下にともなう手入れの疎か・放置だけでなく、ニュータウン造成に伴う土砂の捨場となり環境が悪化した。市民の森化時、その土砂の撤去、散策路の整備し環境の復元に努めてきた。

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・土手の草の除去は一時期除草剤を使用した際に根まで枯れたのであろう土手が一部崩れてしまったため過去のノウハウを継承し必ず草刈りを行っている。

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・安全対策としてボランティアの方々が常時散策に邪魔・危険となる灌木等の調査・発見及び伐採指示を行い、里山を維持している。

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・散策路と雑木林の境界(森のヘリ)には、マント群落と呼ばれる“蔓と低木”から構成されるエリアがあり、多くの生物に富んでいることを知った。

 

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散策の途中 みはらし広場にて、蚊の大群に会い休息もそこそこに次の目的に向かうというハプニングがあった。

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「里山がそばにある暮らしは、自然が豊かで、地域とのかかわりを持てる豊かな暮らしといえる。人と人、人と自然をつなぐことは、面倒が多いが楽しいことです。素晴らしい里山を次世代の財産に残したい。」という吉武さんの思いを実感した1日でした。   (岡村)

2018年8月27日 (月)

H30 入門コース 夏の研修旅行 1日目

実施日:平成30年8月23日

会場:「ゆきむら夢工房」・真田の郷・峰の原高原「時空の杜」
講師:やまぼうし自然学校 平林丈嗣氏・石橋彰氏・加々美貴代氏
参加者:8期生9名
夏の研修旅行、1日目。
台風20号が本州縦断する日と重なってしまいましたが、進路が西にずれたので、実施することができました。
まずは、真田の郷「ゆきむら夢工房」に集合。
そば打ち体験からスタートです。

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「ゆきむら夢工房」のおばちゃんの指導の下、そば粉を捏ね、棒で伸ばし、包丁で切って、太さはバラバラですが、蕎麦らしいものが出来上がりました。

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自分達で作った蕎麦は、太さの違いで味わいもいろいろ、美味しくいただきました。

午後からは平林さんの案内で「真田の郷」の散策です。

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まずは、「山家神社」。 四阿山(あずまやさん)を源とする神川沿岸地域の水分の神として厚く崇拝されていました。真田氏の氏神としても厚く崇拝していた神社ということで、いの一番にお参りにいきました。

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次に、「長国寺(ちょうこくじ)」。真田氏の菩提寺として、幸隆・幸隆夫人・昌幸の墓所があります。

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住職の説明を受け、真田家のお墓にお参りをしました。住職が「雨男ですいません。」とおっしゃったためか雨が落ちてきました。なかなかの威力です。

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そして、真田氏本城跡へ

三方が見渡せる、高台に立地し、戦の時に街中の本宅から城に移り合戦に備えたとか。見晴らしはなかなか素晴らしい場所でした。しかし、台風20号の影響で雨に降られてしまいました。

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真田の郷で真田氏の活躍を垣間見た後、宿泊地の峰の原高原へ。途中で高原の草花の紹介もしてもらいました。

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宿泊は「時空の杜」。広い敷地にゆったりとたたずむ施設で、風呂で体を休め、お洒落な夕食を堪能しました。

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夜は星空観察。担当は石橋さん

今夜は満月に近く、月が明くる過ぎて星は見にくい夜。しかし、金星・火星・木星・土星の4つの惑星が見れるということで、早速屋外で星空観察。台風の影響で雲が多く流れていて厳しい状況でしたが、木星以外の3惑星はしっかり観察できました。夏の大三角形や明くるい星の解説を受け、室内で星座や宇宙のお話もしていただきました。火星の大接近・土星の輪の幅・彦星と織姫の距離・天の川と銀河・宇宙の生物・宮沢賢治 など興味深い話は尽きません。

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「時空の杜」中澤さんの計らいで、クリスタルボールの演奏をしていただきました。クリスタルの器が奏でる音は、まさに宇宙を感じる音で、ひととき、高原から宇宙空間を漂う感覚を味わうことができました。心が癒されました。

                       (檀野)

H30 入門コース 夏の研修旅行 2日目

実施日:平成30年8月24日

会場:峰の原高原「時空の杜」・菅平高原~小四阿山
講師:やまぼうし自然学校 加々美貴代氏・西牧美二氏
参加者:8期生9名
夏の研修旅行、2日目。
今日は、亜高山帯の植物観察で根子岳に登る予定です。

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残念なことに、本州を夜に縦断した台風20号の影響で、山頂付近は強風&雨。安全面を考慮して、根子岳登山は中止となりました。
午前中は、籠編みに挑戦です。

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西牧さんの指導で、中心部分が編まれた物を、皿から籠へと編んでいきます。

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スタートは、同じものですが、出来上がりは同じものはありません。個性豊かな籠ができあがりました。

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天気も回復してきたので、昼食は菅平牧場で。外で食べると気持ちがいいです。

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午後は、小四阿(こあずまや)まで、往復2時間程度のハイキングになりました。

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ガイドは、やまぼうし自然学校の加々美さんと西牧さん

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高原ならではのシラカバの林を進みます。このシラカバ、パイオニアプランツと呼ばれ、草原で初めに芽を出す樹木です。大きく育ち寿命が来る頃には林になり、次の世代はシイやブナにとって代わってしまうとのことです。

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樹皮に残った熊の爪痕や鹿の食べ後も見つかり、熊や鹿が生きていることを感じました。鹿の食べ後は広範囲にわたり、森への影響が大きすぎると加々美さんは残念そうでした。

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沢を渡って進みます。沢のせせらぎの音、水を見るとなぜか心が和みます。変化があって楽しいコースです。

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だいぶ高くまで登ってきました。周囲の木々は、シラカバからダケカンバに代わっています。シラカバとダケカンバは高度で棲み分けてました。

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小四阿(こあずまや)からは、菅平や上田が見通せます。菅平方面の山腹のスキー場や白く輝くレタス畑が印象的でした。上田方面では、雨が降る様子がくっきりと見えました。
花も沢山見ることができました。
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台風20号の影響があって、プログラムが変更になりましたが、菅平高原の自然を満喫することができました。    
                           (檀野)

2018年7月26日 (木)

H30 専科コース 第4回「草木染体験」

実施日:平成30年7月19日
会場:黒川青少年野外活動センター
講師:森遊倶楽部/森林インストラクター 四反田 有弘氏
テーマ:採取植物で草木染体験
参加者: 11名 サポートスタッフ1名

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前回 5/17染料植物観察に引き続き、四反田講師による草木染めの講座です。
今回はストールとトートバックを染めます。
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古代の染料の多くは漢方の生薬であり、内服して効果のあるものが染料として残ったとも言えます。産着は昔から、藍染の青色、鬱金や黄檗の黄色、紅花染の赤でした。それらは皮膚に優しく、虫除けにもなっていました。まさに「草木染は着る漢方薬」と云えます。

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今回の染材は、黄花コスモスと白樺です。

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染材を刻んで、袋に詰め

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鍋で煮詰めて、染液を作ります。

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①浸染:染液に布を浸し染めます。

 この時染液の温度は、50~60℃。
 熱さを我慢しながらの手作業!
 


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②媒染:媒染材(今回はアルカリ媒染)に浸けます。
 媒染の働きは
 1.染料を定着させる。(濃く染まる)
 2.色を落ち難くさせる
 3.発色し色を出す。
 鮮やかで濃い色に変わりました。:染材(今回はアルカリ媒染)に浸けます。

 



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③水洗:染液と媒染液を水洗いします。

 ストールがきれいに染まりました。


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◎トートバックには、絞りで模様を入れました。

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・ビー玉を包んだり
・糸で縛ったり
・板で挟んだり

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浸染や媒染の時には、染めたい所が染まるように、棒で広げて染料を浸み込ませます。熱い染液の中で丁寧な作業が要求されます。

鉄媒染も使って、2色染めにも挑戦しました。



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個性豊かな、素晴らしい作品ができあがりました。

皆さん、大満足の講座でした。(檀野)

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2018年7月24日 (火)

H30 入門コース第8回 「海の生き物観察」

期日: 平成30717日(火)

会場: 真鶴半島 (遠藤貝類博物館・三ツ石海岸)

講師: NPO法人ディスカバーブルー代表, 横浜国大講師 水井涼太先生

テーマ:「海の生き物観察」 真鶴海岸で相模湾の豊かさに触れる

 

参加者: 受講:12 (8:11, 聴講:1), スタッフ:3

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本日の会場は遠藤貝類博物館と三ツ石海岸。海岸は溶岩によってつくられ, その後の浸食により現在の姿になりました。磯の潮だまりでいろいろな生物を観察します。

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午前中、まずは水井先生からの講義。窓を開け放った教室には自然の風が心地よく吹き込み, 温度は3233℃でもクーラーなしで暑さを感じさせないという, まったく贅沢な授業です。

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本邦の海域は世界で最も生物多様性に富んでいる海域の一つだとの事で, 33千種が確認されています。ところが未確認も含めて推定約15万種が生息しているとされていますから, その内のわずか2割が確認されているにすぎません。そうした中でも相模湾にはとりわけ多くの生物が生息しており, 現在でも新種だと思わしき生物に頻繁に遭遇なさるとの事です。

 

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講義の中で とりわけ印象に残っているのは, 解説冒頭の“海に関する「無知」を知ること”です。学校教育では海を扱った授業はありません。ほとんど毎日、魚介類や海藻を食するという海の恩恵を得ているのに, これはまた, なんという事なのか, 愕然とします。その事に気が付いたので, これからは, 少しは海の事を知ることに注意を払います。


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更に記憶に残るのは, 川の流れが海に注ぐという至極当たり前の事実です。自然災害や私たちが捨てたゴミなど, 適切には処理されなかったゴミは, 川に流れ, いずれ海に流れ込みます。昨今, 海洋プラステイック問題が一般紙や新聞, ニュースでも取り上げられています。プラスチックは、海洋生物の体内に取り込まれ、食物連鎖の頂点にいる我々人類が海洋生物を食する事で, 人類にとっても大問題となるわけです。他にも, 海の酸性化, 海水温の上昇, 乱獲による水産資源減少問題, 埋め立て

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や沿岸浸食による生物多様性変化, 等があります。気が付いてみたら, 海水浴も潮干狩りもできなくなっているどころか, 海産物を供給してもらえないようになるなど誰も望まず, とんでもない未来を迎えてはなりません。

 


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次は、顕微鏡を使ってのプランクトン観察。顕微鏡の操作法を習った後, 各人に顕微鏡と若干の海水標本が入っている凹型シャーレが配られ, 観察開始。


 

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自分が識別できたのは ヤコウチュウ, ミジンコ, カイアシ程度でしたが、鞭毛で泳ぐのもいました。これは動きが素早いので視界から容易に立ち去り, 再発見に手間取ったあげく, 18種のサンプルのどれかはわからずじまいでした。先生は, たまに見た事のないプランクトンに出会うとの事です。

 

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昼食の後の午後は, まず装備を整える事から, 軍手と足元の準備をします。銘々, 水筒, バケツやバット, 小魚を採るための網を携え, 出発。海抜60m位の高さにある会場から, 250段の階段を一挙に下ると, そこは三ツ石海岸。真鶴岬の根元の潮だまりで私たちは潮干狩りならぬ磯場狩りをします。

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潮だまりに行く前にまずはブリーフイング。大きな紙に描かれた数枚の絵を観ながらいろいろな注意を頂きます。危険な生物では、ウニのトゲ, オコゼの背びれ, カツオノエボシ, ウツボ 等に注意が必要です。青い斑点がきれいな小型のヒョウモンダコは、咬まれると命をおとすことも。また熱中症対策も重要です。足元は非常に滑りやすく転びやすいので体幹筋力と注意が必要です。

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ブリーフイングの後はお待ちかね。早速潮だまりでジョボジョボ。磯に住む生物を観るには潮だまりの石をひっくり返すと良いとの事で, 早速そのようにすると, 確かに いるわいるわ の状態。バケツやらバットに獲物を入れておきます。与えられた30分もアッと言う間に過ぎます。

 

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先ほどブリーフイングした場所でバケツやバットの中身を空け, 生物名や特徴などの説明を頂きます。30分間とは思えないほどの収穫だ とのお褒めの言葉を頂きました。尚, この磯では本来300種以上の生物が棲んでいるとの事です。真鶴近辺には防波堤等の人工的建造物がなく, 自然本来の磯や砂浜だけなので, 生物多様性が大変高いのだとの事です。

 

本日出会った生物たち

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カニの類: イワガニ, イソガニ, ヒライソガニ, オウギガニ

エビの類: イソスジエビ

ヤドカリの類: イソヨコバサミ, イソガニダマシ

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ウニの類: ムラサキウニ, バフンウニ

ヒトデの類: イソマキヒトデ, クモヒトデ, アオスジクモヒトデ

ナマコの類: ニセクロナマコ(毒のため食用には不適切)


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イソギンチャクの類: ウメボシイソギンチャク

貝類: アマオビガイ, イボニシガイ, スオビガイ, レイシガイ, クマノコガイ, ヒザラガイ, ウスヒザラガイ,アマオブネガイ, トコブシ, アワビ, ウノアシガイ, イワガキ, マガキ, ケガキ, オトメガサガイ, タカラガイ

魚類: ハゼの仲間

植物: テングサ (4~5年前までは海女さんが海産物として採集していたとの事)

 (写真・文責 紺谷(7期修了))

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